さて、鉄道があまりよく分からない方にちょっと解説。
HiSEとは小田急10000系特急車の愛称です。前面は展望席になっています。
ロマンスカーカフェと向き合う小田急10000系です。
この10000系は1987年より４編成製造されました。
今夜はホームウェイ５号 箱根湯本ゆきに充当。
かつては「スーパーはこね」にも充当されたんですが、
いまはVSEの代走さえなかなかさせてもらえず・・・
少なくとも、２０１２年２月末まではスーパーの運用には入っていません。
じつはこの10000系、今年の３月１６日を以って営業運転から退きます。
いま残っているのは、トップナンバー10001の編成１本のみです。
赤いモケットの内装。青もあるんですけどね。
この電車形式に終止符が打たれる原因はコレなんです。この高い床です。
１世代古いLSE（左）はまだ残るんですが、HiSE（右）は消滅します。
この車両の登場当時、観光バスなども眺めの良い高床車（ハイデッカー）が流行しており、
他社の鉄道車両においても高床構造のレジャー用車両が多く見受けられました。
しかし、2000年に「交通バリアフリー法」が制定され、この高床が仇に。
大規模な車体更新の際にはバリアフリー化が課されてしまい、
HiSE車は高床構造であることがネックとなり、これが命取りとなってしまいました。
先頭の展望席へは段差が無いものの、それ以外にはこのような段差が生じています。
車掌室へは階段はなく、ホームへいきなり段差がある。
左側の乗降口と比べると段差が分かる。
先頭の展望席。
運転席は２階で、展望席右後ろには運転席への梯子がある。
仕切の自動ドア。
乗降口の扉は折り戸です。ドアが閉まります。
車掌室は車端ではなく、先頭（最後尾）車の連接部分に。
ホームウェイ５号箱根湯本ゆき、発車しました。
小田急のサイトでHiSEの運転（運用）情報が出ております。
